デザインの良し悪しどうやって判断する?「センス」について考えてみた!(後半)

デザインの良し悪しどうやって判断する?「センス」について考えてみた!(後半)

頑張って更新頻度を上げたい!と思いつつ…。まだまだスピードが上がらないデザイナーのyamaです。

引き続き「センス」についてのお話。
前回は「センスってなんぞや?」「センスみがけるよー」それはね…。守破離という考え方で説明しますね。ということで「守」のお話までさせていただきました。今回はその続き「破」 をお話できれば!と思います。

いっちょ前期(破)

その1をクリアすると、他者を受け入れることができるようになっていると思います。 他者との関わりの中から、自分に足りないところや自分が得意とする部分が見えるようになり、自分の範囲では取得できなかった情報や視点を入手することができるようになります。

この頃陥りがちなスタンス

わたし「も」納得したものをアウトプットしたい。

・なんかオペレータ?みたい…。自分で考えてアウトプットしたいな。
・自分の出すアウトプットに対して自信が持てない。

けど、たまに先輩の言っていることが違う気がするんだよな…。うーん。ってなる。

原因(なぜそう思っちゃうの?)

違和感を言語化できない事からくるコミュニケーションロス」が元凶。

・先輩やその会社のルールや型をある程度習得し、自分の価値観や感性とのギャップを感じている。
・その違和感を説明できず、なんか違う。でのみこむ。

脱却するには?

デザインに対する自分の軸を持つ

・普遍的な知識(デザインのルールなど)
・トレンドを知る(世の中の動向を知る)

この時期は見習い期にやり続けている「インプット」をより強化していく時期になります。
見ている「だけ」では自分の血肉になっていないので、自分に深くインストールするために「アウトプット」することが大切になります。

いっちょ前期(破)クリアするには…?

Yamaが実際に実践してきた方法を書かせていただきますが、ほんと何の変哲もない…^^;

試していただきたいことは2つ
1)「インプット」→「考察」→「アウトプット」をひたすら繰り返す。
2)自分が良いと思うデザインを同じように作ってみる。

実践していくことで「いつのまにかできてる」になります。地道にコツコツと繰り返すしかないので、諦めずに続けてくださいね。続けていたらフッと視界がひらける瞬間が訪れます。(気づいた頃には抜けきっているんですけどねw)

【方法1】「インプット」→「考察」→「アウトプット」をひたすら繰り返す。

①インプット(多くのデザインを見る)
②考察(なぜそう思うか?考える)
③アウトプット(実践・人に教える)

①インプット

いいデザイン、悪いデザインを判断する軸がないため、好き嫌い関係なくインプットする。
→意識しないと自分の好きなものに偏る傾向があるので、注意。

おすすめスポット:本屋
多くのジャンル・職種など幅広い情報が集まっており、歩き回るだけでも意識しているか?どうかに関係なく普段触れ合わない情報に出会うことができます。また、同ジャンルを見続けることで傾向や特徴やルールを掴むことができ、定期的に繰り返していると、世間の動向も見えるようになります。

Yamaは暇さえあれば本屋に寄ったり、毎週末本屋に行っては何時間も滞在する。ということをやっていましたー。その他には、お出かけの際に見つけた印刷物の収集(ショップカード、映画などのチラシ)、建物のサインやショップロゴを写真におさめたり…。街を歩けばデザインで溢れかえっているので、いろんなものを見て、なぜそう思うか?を考えるようにしていました。(このあとの②につながりますね。)

②考察(→意見、意思)

「良い」「悪い」と思うものに対して、なぜそう思うかを考察する。

「良いデザイン」「悪いデザイン」のポイントを押さえていれば、悪いデザインを良いデザインに導く事が可能になります。また、悪いデザインを知らなければ回避方法を知ることができませんし、客観的な視点(フラットな視点)でデザインを見ることもできません。

Aのここはいいけど、ここがよくない。Bのここはダメだけど、ここはいい。AとBのよいところを合わせてCに。みたいなことも起こるわけですね。そうすると、A、Bのいいとこ取りなので、デザインのクオリティは上がる。
良し悪しがわかっているからこそできる折衷案。(色々な絡みがあるので、デザインの良いものを組み合わせたからといってクオリティが必ず上がる。という訳でもないのですが…)ただ、軸があると、他者とディスカッションができるため良いデザインになる可能性は上がりますよね。

③アウトプット

知識は使わないと意味がない。
インプットした知識を実際に使用して身に付ける。

新しく覚えた知識を他者に教える状況になって、曖昧な部分が露呈する。といった経験ありませんか?

自分の知識が曖昧だった事に気づき、知識の解像度を上げるためインプットをし直す。を繰り返すことで、情報の解像度が上がりどんな時でも使える情報にまで洗練されていきます。そして、いつでもすぐに取り出せる状態にすることが「インプット」の本質とyamaは考えています。なので、説明しまくる事が大切。

例)ノウハウ共有、読書感想文
デザイナーであれば新しく覚えた知識を他のメンバーに教える。や、備忘録としてブログにまとめる。というのがおすすめです。説明する事で記憶に定着させる事ができるだけでなく、チームの知識・スキル向上に繋がるので一石二鳥。無理なく続けるためには、完璧さを求めるのではなく、つぶやき程度の簡単なメモを繰り返す事から。など、これなら続けられそうだ!と思うくらいのレベルにとどめる事をオススメします。ハードルが高すぎるとめんどくさくなって動きが止まってしまいますので!

プラスα

アウトプットをする時に考えていただきたいのが「目的」です。

それを学ぶことで、何を成し遂げたいのか?それを学んだ先にどんな未来があるのか?などを考えてから取り掛かると、吸収のスピードが(目的を意識しない時よりもはるかに)上がります。
(例えば、「○○○を学ぶことで仕事を効率よく回したい。」「○○○を学んで会社で多くの人が困っている○○という問題を解決したい」など)

まずはこの3ステップを繰り返し繰り返し繰り返し…。研ぎ澄ましていきます。



【方法2】自分が良いと思うデザインを同じように作ってみる。

(念の為!)クライアントワークでは丸パクリはダメですよ〜!
なぜ、自分のいいと思うものを同じように作る事がセンス向上につながるのか?

①デザインした人がどんなところに気を使っているのか?知る事ができる。(自分にない視点に気づくことができる。)

簡単そうに見えるものでも、細かな部分にその人の意思が入っています。
一番わかりやすいところだとカーニング、サイズとか…。ただテキストを流しているだけではなく、細かな部分までデザインされているのです!

その人の意志を感じながら、なぜそうしたのか?他の方法ではダメだったのか?を考えることで、そのアウトプットでなければならなかった理由が見えてきます。理由がわからなかった場合は、知っていそうな人に聞いてみる事で、別の視点を取り込む事も可能になるので、おすすめです!

②繰り返し実践していくと、自分の中に良いデザインのためのルールが作られる。

やっていくうちにいつのまにか理解できていたという方が近いかもしれません。
良いデザインのためのルールがインストールされ、参考がなくても良いデザインを作ることが可能になる。(体が覚える、感覚でできるようになる。)

例)最初はレシピを見ながらきっちり計量して対応していた料理も、何度も繰り返し作っていたら、覚えてしまい、目分量でさっと作れるようになった!というイメージだとわかりやすいですかね?
そんな目分量で作れるメニューが多ければ多いほど、その人は料理上手さんです。 そして、レベルも少しづつ上がっていきますよね?



まず、真似をして覚える。アレンジは基本ができた!と自分が実感した後。
初めてだと、すぐにアレンジしたくなりますがグッと堪えてください…!
なんでも、基本を覚えることが先!基本を覚えず、自分の好きなようにやっていると、変な癖をつけ、基礎を身につけるのに苦労してしまいますからね…^^;

まとめ

いかがでしたでしょうか?

数値化出来ず答えがないからこそ、判断するための根拠に知識が有効。
そして、この「知識」が多ければ多いほど、センスが良くなっていく。

勘がいい。に近いイメージですかね。

センスを磨くためには「知識」「経験」をつけることが大切で、それは一日でつけれるものではない。だから、小さな事をこつこつと!「継続」していく事が大切なのですね。

yamaも動きを止めず、「離」習得に向け、動いていければ…!と。
がんばるぞ〜ぉ!


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