デザインの良し悪しどうやって判断する?「センス」について考えてみた!(前半)

デザインの良し悪しどうやって判断する?「センス」について考えてみた!(前半)

デザインを仕事にしてから早、うん十年が経ちましたが、いまだに日々精進のyamaです。
デザインは正解のない世界(状況によりカタチが変わる)なので「何をもって良しとするか」がとても重要。ですよね。
そこを決めることができるのが、デザイナーの腕の見せ所…。

そこで、2020年一発目のテーマは「センス」について綴っていきたいと思います!
(更新できていない上に、2020年になってそれなりに時が経過していますが…^^;)

あらためて、センスってなんぞや?

デザイナーにとっても、非デザイナーにとってもセンスって大事ですよね?

 あなたのつくるものって、いつもセンスがいいよね。
○○さんってファッションセンスあるよね。
○○さん言葉のチョイス、すごくセンスを感じるよ。

など、センスを褒められると嬉しくなっちゃいますよね。そしてあると重宝する。
だがしかし、この「センス」って一体なんぞや?と疑問に思ったことはありませんか?

センスとは?

物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」
2 判断力。思慮。良識。「社会人としてのセンスを問われる」

コトバンク(センス)

とありますね。
「物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き」めちゃくちゃ繊細っぽいー(笑)
「悟る」って。最終形態じゃん!どんだけだよ。なんて一人ツッコミもしたくなる。難しさ(笑)
「センス」ってみんな普通に使いますが、これを説明してくれ。といったら、うまく説明できる人ってなかなかいないんじゃないかなあ。と個人的に思うわけですよ。

Yama的に「センス」って2.の「判断」っていうのがしっくりくる。
どのようにあなたは判断したの?の回答が「センス」みたいなイメージ。
自分には出せない回答だけど、その回答とても魅力的だ。と感じたときに、あーこの人はセンスがいいなあ。って思うんじゃないかって。

「センスいいね」と言われると嬉しくなっちゃうマジックワードの「センス」
これを磨けたら、めちゃくちゃステキじゃないですか?(こんなことを思うのは、デザイナーだからなのかなあ?)

そして、この「センス」磨けたらいいなー。って思ったりしませんか?

え?センスがいいからデザイナーになったんじゃないの?と思ったあなた…
違うんです!(この世間からの目が厄介。)
デザイナーがはじめからセンスがいい。というわけではないんですよ…。(ぶっちゃけ)

これは、みんなが努力をして磨き、培ってきたもの。
数多くデザインをつくってきたからこその経験と、学習の賜物。なのです!

センスに必要なもの?

コストとクオリティのバランスを考えて…
ユーザーが使いやすい…
運用を考え、更新しやすい…
優先すべきは何か。そのアウトプットで目的はクリアできるか。etc…

デザインに関わる中でなにかと考えるテーマであり、考え続けている気がします。
数値化や判断が難しいからこそ迷ったり、意見がぶつかったり…。

そんな時に、効力を発揮するのが「知識」。
デザイナーはなぜこのデザインがいいのか?このデザインでなければダメなのか?を説明(根拠を明示すること)ができる事がポイントになります。その根拠に用いるのが人間の本質(脳、行動、心理などの普遍的なもの)だったりします。じゃないと、それぞれの価値観があるので、納得の結果にたどり着かない。というのが、yamaが感じているところです。

数値化出来ず答えがないからこそ、判断するための根拠に知識が有効なんですね。
そして、この「知識」が多ければ多いほど、センスが良いと言われる。
のだと!



センスって磨けるの…?

そこで、センスを磨くためにどうすればいいのか?ということについてお話させてください!

Yamaは「センス」は生まれながらに…。という先天的なものではなく、努力して磨くことのできる後天的なもの。だと思っています。

そしたら、みんな頑張ればセンスがよくなるの?と疑問に思うことでしょう。

はい!センス良くなります!

けれど、ある一定のところまでは。という前提はありそうです。

えっと…どういうこと??

武道や芸能など世界で良く使われる「守破離」という考え方があります。

剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

コトバンク(守破離)

今回お話させていただくのは、ある一定の。部分「守」「破」までですね。
「離」に関しては、個性が加わるので、個々人が考えていく部分になります。この「離」にくるとまた違った楽しさがでてきますよ!

「守破離」の考え方、デザイナーバージョンとして傾向と対策をまとめていきたいと思います。

見習い期(守)

この頃陥りがちなスタンス

「私が良いと思うデザインを制作する。」

・誰かの真似ではいけない。自ら作りださなければ…!などと考える傾向あり。
・自分の外を考えてデザインをしなければならないが、視野が狭く近視眼。
・引き出しが少なく、実践経験が乏しいため、先輩からのFBの嵐に見舞われる。

原因(なぜそう思っちゃうの?)

経験の浅い頃に陥りがちな「変な自信」が元凶。

・成功法を知らない。基本・基礎ができていない。(自分の価値観のみでアウトプットする)
・自分と違う意見を否定する(自分が正しいと思うもの以外or他人を受け入れない。)

脱却するには?

全て受け入れる。

「自己流」で対応してきているため、基礎が出来上がっていない状態。
良いアウトプットが出せていたとしても、それがなぜ良いのか?を説明できなければ、たまたま当たっていただけ。再現することが可能なロジックが自分の中にできるまでは、他者からのFBは全て受け入れる。くらいで丁度いい。(寧ろスポンジのように全て吸収し尽くすくらいの方が後で役に立つ。)

この時分って、結構若気の至りもあり粋がっているんですよね。(変な自信ってやつですね^^;)
これがまた厄介で…。引き剥がすには、自分で気がつかなければいけない。。。
なので、我が出すぎちゃっている人は、早い段階で鼻が粉々に折れてしまえばいいのに。と思ってます。
人って衝撃的なことが起きないと変わりにくかったりするんですよね…
早めに気づけると痛みも少なくて済むのと、成長スピードが違うので!

やること

ひたすらインプット!!!!!(これにつきます!)



まとめ

デザインの良し悪しの判断に必要な「センス」について考える!(前半)いかがだったでしょうか?
数値で測れないからこそ難しく、数値で測れないからこそ楽しいデザイン。

こうやって言語化していますが、センスっていつの間にかついていた。みたいに当たり前にやっていた日々の小さな積み重ねなんですよね。

年始から、結構重たいテーマにしちゃったなあ。と思うところはありますが、大好きなデザインと向き合うのはなかなかおもしろい!

このあとも結構続きそうだったので、今回はここまでとさせてください…><
後半も頑張って綴りますので、しばしおまちくださいー
後半、公開しましたー。この続きが気になった方はぜひ!
それでは!デザイナーのyamaでした。また(後半)で!

【関連記事】
デザインの良し悪しどうやって判断する?「センス」について考えてみた!(後半)